ワニ=クロコダイルのイメージが強いですが、実は色々種類があります。
最高級の皮革素材として世界中で愛さていて、現在ワニ革の約90%位が養殖で成り立っています。
今回はワニについてご紹介します。
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ワニの種類
ワニといっても様々な種類がありますが、バックや財布に使用されるのは大きく3種類です。
「クロコダイル科」「アリゲーター亜科」「カイマン亜科」です。
アリゲーターとカイマンは同じアリゲーター科アリゲーター亜科とアリゲーター科カイマン亜科です。クロコダイルはクロコダイル科になります。
「アリゲーター」「カイマン」も、ワニではありますが「クロコダイル科」のワニではありませんので、「クロコダイル革」と表示できません
クロコダイルの種類
実はクロコダイルは4種類います。
ワニの背中から割き腹の部分を使用する「肚(ハラ)ワニ」と腹から割き背にゴツゴツを使用する「背ワニ」の2種類の割り方があります。
四角形のうろこを竹の節のように見える事から「竹斑(たけふ)」丸いうろこを「丸斑(まるふ)」と称していて、竹斑から丸斑にかけては、柔らかな質感となっております。
うろこに針でつついたような「穿孔(せんこう)」とよばれる小さなくぼみがありますが、それは傷ではなくクロコダイルの証です。
肚ワニはそれぞれ特徴がありますが、背ワニに関しては見分けがつかないどれも野性的でワイルドなワニです。
スモールクロコダイル(イリエワニ)
クロコダイルの中でも最も希少性が高いイリエワニ。
ワニ革の中でも最も高級とされています。学名は「ポロサス」といいます。
腹部の竹斑は他のクロコダイルと比べると小さく綺麗で、横腹の丸斑は全体のバランスが整っているのがスモールクロコダイルの特徴です。
美しくバランスの取れたうろこの比率、外見の美しさから、大手ブランドでは、自社で養殖場を持つ所もあるぐらいです。「諸王の王」に相応しいワニです。
ナイルクロコダイル(ナイルワニ)
腹部のうろこは長方形で、うろこの大きさはスモールクロコダイル(イリエワニ)より少し大きく、横腹のうろこは長丸なのが特徴です。学名は「コロティカス」といいます。
アフリカ原産で世界的に需要があり高級素材としてヨーロッパでも古くから使われています。
ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)
腹部のうろこは正方形に近く、うろこの大きさはスモールクロコダイル(イリエワニ)よりも大きく、横腹のうろこは丸いのが特徴です。学名は「ノヴァギニア」といいます。
シャムクロコダイル(シャムワニ)
腹部のうろこは長方形で、スモールクロコダイル(イリエワニ)に似ています。うろこの大きさはスモールクロコダイル(イリエワニ)よりやや大きいです。横腹のうろこは丸いのが特徴です。
主にタイで養殖されている種類で日本への輸入が多いクロコダイル革になります。
アリゲーター(ミシシッピーワニ)
腹部のうろこはクロコダイルに比べて長めの長方形をしています。横腹は丸くクロコダイルより胴がながいのがアリゲーターの特有の特徴です。
世界で一番使用されている高級ワニ革です
カイマンワニ
カイマンはバビラス、石ワニとも呼ばれていて腹部のうろこにもカルシウムが多く細かなシワやボコボコした模様があります。
クロコダイルの場合はお腹の部分の竹斑から丸斑にかけては、柔らかな質感なのでカイマンと並べるとよくわかります。
ミシンで縫製できない程、革包丁が入らない程硬くなっています。
その事から、ワイルドで野性的な印象の「背ワニ」にする事が多いです。
クロコダイルのお手入れ
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まとめ
背ワニは分別つかなく、肚ワニはそれぞれ特徴がある。
ワニは大きく分けて3種類、クロコダイルは4種類
「クロコダイル」と「カイマン」「アリゲーター」とは全く種類が違う生き物であり、違う革であることが理解いただけだでしょうか。
例:「クロコダイル(アリゲーター)」とか「カイマンクロコダイル」という革は存在しません
いかがでしたでしょうか。