アニリンとよくきくけど、実際よく分からない。こちらではアニリン仕上げについてご紹介します。
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アニリン仕上げとは
アニリン仕上げとは艶を出すために染料や顔料を「塗膜」する方法の1つで、鞣し・染色を経てアニリン染料(無色透明の液体で合成染料)で仕上げをした革です。
吟面の特徴を生かした加工で、発色がよく上品な艶と透明感があります。
顔料仕上げと違い、革の表情を生かした仕上がりが特徴なので、革本来の傷やシミはそのまま表現されています。
水分に弱いのでシミができやすいです。
アニリン仕上げの他に、セミアニリン、カバーリングとあります。
アニリン仕上げのお手入れ
ヌメ革・スムースレザーのお手入れに適したアイテム
吟付き革は耐久性・耐水性が低いので、ブラッシングと乾拭き日々のメンテナンスに加えて油分の補給と防水をしてましょう。
使用前に防水スプレー
革は水分を嫌います。雨の日にご使用になる場合は、使用前に防水スプレーを表面にかけて水濡れから革を守ります。
もし、濡れてしまった場合は、布で水分を拭き取り形を整えて陰干しをします。
ほこりを落とす
ほこりが付いたままにしておくと、そこに汚れが付着しそれが栄養分となってカビの原因になります。
ブラッシングした後に柔らかい布で空拭きしてあげるとよい状態を保てます。
栄養クリームを塗る
革の表面がかさついてきたら、ブラッシング後に栄養クリームを塗りこんで適度な油分と水分の補給を行います。クリームをムラなく塗布したあと、少し時間をおいて空拭きをして仕上げます。
あとはなるべく湿気がこもらないようにして、型崩れ防止に「あんこ(紙の詰め物)」を入れて保管してください。
まとめ
アニリン仕上げは、染色した革を、無色透明の液体で膜を張って艶と透明感を出す最後の仕上げ。