幅広いレザーアイテムで使われているのでよく見かけるのがスムースレザーです。
今回はスムースレザーの特徴とお手入れ方法を紹介していきます。
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スムースレザーとは
[Smooth]-なめらか
スムースレザーとは、直訳するとなめらか革です。
革の仕上げで書いた吟付き革を一般的にスムースと呼びます。
ヌバックはスエードの様に毛羽立ちが無い革、型押しやシュリンクの様な凸凹のない革を指します。動物の種類は関係ないく仕上がり状態で分類されます。
クロム鞣しの革を顔料で染色したものが一般的ですが、染料で仕上げるものや、吟面をコーティングして仕上げるものなど、一言にスムースレザーといっても表面がなめらかな革の仕上げ方法や風合いは様々です。
スムースレザーの定義
スムースレザーと呼ばれる定義は広くその種類も様々です。
大きくサッグリ分けて2つです。吟面を加工したか、してないかです。吟面をそのまま生かした吟付き革と吟面を加工したガラス張り革やそれぞれの違いは
吟付き革
革本来の風合いを生かした革で、吟面そのままを使用したもの。
染料は水や油に溶けやすい着色剤で、革に染み込ませて着色します。風合いをたのしめますが、コーティングがほとんどない為耐久性耐水性が低いです。
ガラス張り革
クロム鞣し後吟面をバフィング(磨く)して顔料塗装したもの
染料は水や油に不要な着色剤で、顔料仕上げ
ガラス加工のソフトガラススムースもあるので分からなくなってきますが、見分け方としては、ガラス張り革の場合毛穴がなくハリと光沢があります。経年変化をする革独特の雰囲気は楽しめません。
スムースレザーのお手入れ
吟付き革は耐久性・耐水性が低いので、ブラッシングと乾拭き日々のメンテナンスに加えて油分の補給と防水をしてましょう。
使用前に防水スプレー
革は水分を嫌います。雨の日にご使用になる場合は、使用前に防水スプレーを表面にかけて水濡れから革を守ります。
もし、濡れてしまった場合は、布で水分を拭き取り形を整えて陰干しをします。
ほこりを落とす
ほこりが付いたままにしておくと、そこに汚れが付着しそれが栄養分となってカビの原因になります。
ブラッシングした後に柔らかい布で空拭きしてあげるとよい状態を保てます。
栄養クリームを塗る
革の表面がかさついてきたら、ブラッシング後に栄養クリームを塗りこんで適度な油分と水分の補給を行います。クリームをムラなく塗布したあと、少し時間をおいて空拭きをして仕上げます。
あとはなるべく湿気がこもらないようにして、型崩れ防止に「あんこ(紙の詰め物)」を入れて保管してください。
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いかがでしたでしょうか。