刃物を研ぐという行為は時代と共に無くなりつつありますが、今回はそれでも砥石で包丁を研ぐ人の為に少しでもお役に立てられたらと思い、ご紹介させていただきます。
You Tube動画直行は目次からどうぞ。
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革断ち包丁の名称
まず、断ち包丁の「刃先」「切刃」は説明で出てきますので、何となくでも覚えて下さい。
革断ち包丁の研ぎ方
- 決まった角度を一定に保って研ぐ
- かえり・バリを取る
- 砥石全体を使う
- 欠けた所だけ研がない
- 研いだらフラットにする
①決まった角度を一定に保って研ぐ
砥石の上に「切刃」を置いて、グラグラしたり、「刃先」に隙間があると「切刃」が丸くなっています。
まず、角度をキメて真っ直ぐにしましょう。
②かえり・ばりを取りましょう。
「かえり」「ばり」とは研ぐと刃先に鋼のクズがでます。研ぐと「あ、これか」とすぐ分かります。
包丁をひっくり返して研ぐと「かえり」は取れます。裏は「かえり」を取る程度でいいです。
③砥石全体を使いましょう
砥石も包丁を研げば削れて凹んできます。
同じ所ばかりで研ぐより全体を使ってなるべく均等に使うことをおすすめします。
④欠けた所だけを研がない
断ち包丁を持っていても、研げない人はいます。
欠けた所だけを研ぐと最初は良くても徐々に裁断し辛くなるので、欠けたら荒い砥石で全体的に研ぎましょう。
もし、使っていて欠けやすいのでしたら
1.刃を出すとキレは鋭くなりますが、欠けやすくなります。「刃先」から「しのぎ線」の距離を短くしてみると欠けにくくなります。
2.カッターマットで欠けやすいのでしたら、ゴム板に変更してみてください
3.力を入れ過ぎると欠ける事もあるので、力を抑えて裁断してみましょう
⑤研いだら砥石もフラットにしましょう。
砥石もするの?と思われるかと思いますが、結論から言いますと必要です。
砥石が凹んでいる状態で包丁を研ぐと丸刃になってしまいます。
切っ先(包丁の先)から刃もと(刃の後ろ)まで垂直になるように研ぎましょう。
砥石の凹みが深くなればなるほど、フラットにするのは本当に苦痛です。毎回でなくてもコマメにメンテナンスすることをオススメします。
You Tube動画【職人が教えます「革」断ち包丁の研ぎ方】
ワンポイントアドバイス
切刃が丸くなっていると指を切りやすくなります。ブレには注意して意識して力加減を常に気にしてみてください。