革の仕上げについて書いていきます。
製造過程により各種類に分けられます。
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ヌメ革
タンニンなめしをしただけの革です。型押しなどの表面加工をほどんどほどこさずしあげています。最も革らしい雰囲気を持ち最もナチュラルな加工法です。
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吟(銀)付き革
革の表面を吟面、裏面のことを床面と呼びます。
革本来のキメの美しい吟面模様をそのまま生かして鞣し、染色しただけの革のことです。
一般的にスムースと呼ばれ鞣して染色しただけの吟面を生かした純正革。本染の革とも呼ばれる厚い革を2枚、3枚にスライスした一番上の1枚目を吟付き革と言い
2枚目、3枚目をそれぞれ一番床革、2番床革と言います。
銀面の由来は、明治時代、植物タンニン鞣し革によって光沢を帯びて見える事から銀面になったという説と、同じく明治時代に近代的な鞣しの技術を習得するため海外から技術者を招き入れたそうですが、その時革の表面の事を英語でGrain(グレイン)という発音が当時の日本人にはギンと聞こえた所から銀面と呼ばれるようになったという説があります
吟面をそのまま革の表面として使った物をグレインレザーまたは吟付き革と呼ばれます。
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ガラス張り革
鞣した後、ヌメ革のように木の板ではなく、ガラス板やホーロー板に張り付けて乾燥させます。吟面の磨き処理バフィング合成樹脂塗装という工程で作られた革です。美しくツヤがあります。
磨き上げるだけの場合もありそれぞれの製品の光沢には差があります。
学生靴のローファーが代表的です。
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エナメル革
クローム鞣し後、吟面に合成樹脂(エナメル・ポリウレタン樹脂)を塗装して光沢をだした革です。
日本の漆塗をヒントに思案され、アメリカで特許が取られたことからパテントレザーとも呼ばれています。汚れが付きにくくお手入れも簡単ですが、寒さに弱くひび割れしやすいのが特徴です。
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シュリンク革
鞣しの工程中に特別な薬品を使って吟面を縮ませた革です。全体的に自然なシワのような模様をつける仕上げです。
揉み革よりもシボ(シワ)が強調されています。
手触りはとてもソフトで傷や汚れもつきづらい革です。
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揉み革
鞣した後、揉んでシボ(シワ)をつけた革です。グレイン スコッチ・グレイン・レザー(SOCTCH GRAIN)とも呼ばてます。
大鹿に似せたエルクの他に水シボ・角揉み・八方揉みなどがあります。
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ヌバック
牛革の吟面を起毛されたベルベット状の革です。
バックスキンより目の細かいをペーパー使うため毛足が短く防水性のオイルド・ヌバックがアウトドアシューズ等に用いられています。
NEO(新しい)バックが言語とされています。
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スエード
クロム鞣しをした牛・山羊・羊などの革の裏面を起毛されたベルベット状の革です。
毛足が短くソフトなの物ほど上質とされます。
仏語のスウェーデンが由来です。
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ベロア
成牛革の裏面を起毛させた革です。
スエードよりも粗く毛足が長くデザート・ブーツやワラビー等に利用されています。上質なものはスエードより高価なものもあります。
床革の表面を起毛させたものは床ベロアと呼ばれこちらは安価になります。
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バックスキン
鹿革(BUCK)の総称で特に牡鹿(オスの鹿)の吟面をビロード状に起毛させたものを指します。
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型押し革
鞣した後、吟面に模様を加熱高圧プレスした革。
クロコやオーストリッチなど高級の革に似せた物が多く、最近の物はよくできていて一見では判断に迷うものもありますが、人口の模様のものです。
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次は革の仕上げ②です。