値段が少し上がるとファスナー回りに革が付いているのをよく見かけます。
レザーがポイントに付いているとカッコよさが増します。
もちろん、ただ革を貼り付けているだけではありません。
今回はバック職人が作る「ファスナー額」の作り方を紹介します
工程:160mm F額
- 荒断ち・割
- 本裁
- ニスとバフ
※F:ファスナー
Contents
ファスナー額の作り方
ファスナーの額は大体決まっていて大きく2種類です。
角があるか角が丸いがどちらかです。今回紹介する額は角を取ってみました。
工程:荒断・割
荒断ちとは、少し大きめに裁断した生地や芯のことです。
何故荒断ちをするのかと言うと、下貼りをした(複数枚の生地や芯を貼り合わせる)後、綺麗に裁断をしたいからです。
本裁した物を綺麗に貼り合わせると大きくなればなるほど、必ずズレができますよね。そのためです。
■荒断ち50mm×210mmです。厚み150mm割りを入れます。
■ゴムのりをかすらず、シッカリ塗り芯と生地を貼り合わせます。
■ローラーでシッカリ押さえましょう。
ここで芯と生地に空気は入っていたら、シッカリゴムのりを塗った意味がありません。
工程:本裁
貼り込みが終わると次に本裁です。
■吟ぺん(銀ペン)で型を書いてから抜いてもいいです。
工程:ニスとバフ
■ニスは下塗りと仕上げは分けると綺麗に仕上がります
お好みにしてみてください。
■ちょっとした事ですが、額の裏もニスを塗ります。
裏貼りの芯が隙間から見える時があるので、私はぬっております。
■バフは目が荒い物細かい物色々ありす。2種類位あれば良いと思います。
最終的には紙ペーパーが一番綺麗に仕上がると思います。
完成です。
You Tube動画「ファスナー額の作り方」
You Tubeで撮影したバッグやパーツをベイスにて格安で販売しています。
【You Tube撮影】と頭に付いているものが撮影で作った商品です。
また通常販売の物もあります。
それは価格が違うので、お間違いのないよう確認してご購入お願いします。
ワンポイントアドバイス
バフは1回で仕上がりが納得いかなければ2回かけてみてください。
同様ニスも1度塗りより2度塗りの方が綺麗に仕上がります。