バックの作り方

【No.32】シュリンクレザーのハンドバッグ作り方「ハンドメイド」「メイキング」「DYI」バッグの作り方

同じようなバッグに見えて何処をメインにするかで型紙の作り方が変わってきます。

といってもバッグにはパターンが決まっているので、それに気付くと型紙を作るのも早くなります。

私が作るバッグは縫製工場で経験して来た事ですが、工場によって作り方に違いがあり

各職人によって作る工程が違ったり、拘る所も違います。

なので「この職人さんってこんな作り方するんだ。と、へーへー」程度に思っていただけたらと思います。


今回はかばん職人が「シュリンクレザーのハンドバッグを作ります」を紹介します


工程

  • 裁断・漉き
  • 縫製-ニスとバフ
  • 縫製-表地
  • 縫製-裏地
  • まとめ

用意する具材

  • 表裏の生地
  • 芯材
  • ナスカン15mm*2
  • Dカン15mm*2
  • 型紙
  • 型紙がまだの人は、すぐ下のダウンロードを利用ください。注意事項は読んでおいてくださいね。

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    裁断・漉き

    実際You Tubeの動画に合わせて解説をしたいと思います。

    ①裁断をする

    型紙通りに裁断をしても革が伸びたりすが、なるべく型紙通りに裁断をします。
    一番大事なのは「カマ」印の位置です。少しのズレが積み重なって大きな歪みになったりします。

    ココがポイント

    実際私も作って確認をしていますが、場所によって1mmの誤差で厳しくなることもあります。例えばファスナーの額5番なら14mmで図面設計していますが、プリントアウトすると13mmだったりします。12mmになると厳しくなるので、確認をしてください。


    ②漉きをする

    漉きは、場所によって漉く厚みや幅が変わって来ます。
    これは、作業をしやすいように、また完成した時の見栄えを良くするために行います。


    縫製-ニスとバフ

    バッグを作るとき、何から手をつけていけばよいのか。
    結論からいいますと、「パーツ」からになります。パーツの中でも
    「ニス」から作業します。何故かといいますと、ニスは乾かすという工程があります。
    ニスを乾かしている間、他のパーツを作れますので、手が止まらないように流れを考えて作業しましょう。

    かぶせの作り方

    ①ニスを塗るときは極力断面をキレイにしておく事が必要があります。

    ①荒断ちした革を「いせ」を付けながら貼り合わせます。


    ②いせ部分は木型があるのであればそれを使ってもらって、無ければ筒などを使うとやりやすいです。


    ③本裁をします。


    ④ニスを塗ります。

    ココがポイント

    動画では時間の関係で端折ってますが、1度ニスの下塗りをしています。その後バフを掛けて上塗り用を1度塗って、乾いてから上塗り用を再度塗っています

    これは、個人の拘りに任せますが、2度塗ると非常に見た目が変わります。


    ベロの作り方

    ①ベロの中にマグネットを入れるので、マグネットと芯を貼ります。


    ②キメたらミシンを掛けます。


    ③革を半分に折ります。


    ④断面がガタガタだとニスが塗りにくく仕上がりが良くないので、本裁を入れます


    ⑤ニスを塗ります。
    ※かぶせ同様バフとニスの仕上げは個人の拘りにおまかせします。


    革テープの作り方

    今回のバッグでは、前ポケットと本体の口元と革テープは2種類あります。
    作業自体は同じなので、一緒に説明します

    ①ポケットに巻く革テープは両方に塗り、胴口元の方は片方塗ります


    ②私は、どのもパーツであろうと、ニスを塗るならバフは必ずします。なので、下の写真は本体の口元の革テープですが、
    ポケットのバインダー(革テープ)にも同じくバフをかけます。


    ③上塗りニスを塗ります


    ④革を無理やりめくる事はありませんが、ちょっとした時に裏の生地の色が見えますので、裏にもニスを塗ります。

    ココがポイント

    今回は革テープですので、芯を貼っていないので、わかりにくいですが、例えばウェブロン系の芯材は裏が黄色っぽいので割と目立ちます。高級ハンドバッグや高級かばんは革の裏にも必ず塗ります。参考にしてみてください。


    縫製-表地

    持ち手の作り方

    ①芯材に補強をはります。経年変化での伸びが起きないよう負荷の掛かる所へは、補強をいれましょう。


    ②革と芯材を貼り合わせます。


    ③ヘリ返しをします。


    ④ナスカンを挟みます


    ⑤表と裏を貼り合わせます。


    ⑥ミシンを掛けます。

    ココがポイント

    ナスカンを挟んでいる所は、漉きを入れていても革に厚みがあります。上りや下りはミシンのピッチが変わりやすいので、手で少し補助しながら進めます。


    胴を作る

    ①前ポケットにマグネットを付けて芯材を貼ります。


    ②キメます(キメるというのは、空気を入れないように隙間を無くす事を言います。)


    ③ミシンを掛けます。


    ④ポケットの革と裏地を貼り合わせます


    ⑤バインダー(革テープ)にテープを貼ります

    ココがポイント

    テープは何気に貼るのではなく、見えないように貼るのは勿論「基準線」として印を付ける意味を持っています。今回の場合は、一定の幅で貼らないと行けないので、革に線を引く代わりテープを印として貼ります。なので、テープを貼るときは、普段から3ミリ5ミリ幅できっちり貼れるよう、幅感覚を身に着けておくと作業が楽になります。


    ⑥ポケットの口元に革テープを貼ります。


    ⑦ヘリ返しをします。


    ⑧ミシンを掛けます


    ⑨ハギ上と、ポケットの背の部分をつなげます。


    ⑩ミシンを掛けます


    ⑪胴の上と下を貼ります。その時に手で隠れていますが、革を重ねているところは、仮止めして置くと後々作業やすいです。


    底の作り方

    ①底の革と芯を貼ってヘリ返しをします。


    ②前後胴と底を貼ります。


    ③底をミシン掛けます


    かぶせの付け方

    ①ニスが乾いたらかぶせ3方にミシン掛けます。


    ②ベロを型紙書いてあれう位置に貼りミシンを掛けます

    ココがポイント

    実はちょっとウッカリミスがあります。いけないことは無いのですが、ベロはかぶせ3方にミシンかける前に先に付けた方がいいです

    丁度写真の下をミシンかける所ですが、かぶせ単体の時のステッチとベロを付けた時のステッチ2本ステッチ跡ができるからです。穴を拾えるのならいいですが、難しいので、一緒にステッチする事をおすすめします。


    ③背胴に貼ってミシンを掛けます。


    横マチの作り方

    横マチと本体をミシン掛けます。


    縫製-裏地を作る

    ①ポケットを付けます


    ②底と胴を繋げます


    ③ミシンを掛けます


    ④横マチをミシン掛けます


    まとめ

    ①表に裏地を落とし込みます


    ②革テープを貼ります


    ③革先を20mmかぶせる位に長ければカットして、少し漉きます。


    ④5mm幅でミシンを掛けます。


    ⑤革を裏地方向へ巻きます。


    ⑥口元にミシンを掛けます。


    ⑦カン付けを付けてミシンを掛けます。

    最後にひっくり返して持ちてを付けたら

    完成です。

    それではYou Tubeの動画も上げているので、よかったら見てください。

    【No.32】Make a shrink leather handbag /【No.32】シュリンクレザーのハンドバッグ作る「ハンドメイド」


    You Tubeで撮影した型紙PDFやバッグをベイスにて販売しています

    【You Tube撮影】と頭に付いているものが撮影で作った商品です。
    また通常販売の物もあります。
    それは価格が違うので、お間違いのないよう確認してご購入お願いします。
    また、有料の型紙データダウンロードサービスも随時追加予定です。















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