バックの作り方

【No.34】シュリンクレザーとオイルレザーを使ったウエストバッグの作り方「ハンドメイド」

シュリンクレザーとオイルレザーを使ってウエストバッグを作ります。

ショルダーバッグだと長い革が必要ですが、今回作るバッグはベルトループに付けるタイプなので、余った革でも作れます。

私が作るバッグは、縫製工場で経験して来た事ですが、工場によって作り方に違いがあり

各職人によっても作る工程が違ったり、拘る所も違います。

なので「この職人さんってこんな作り方するんだ。と、へーへー」程度に思っていただけたらと思います。


今回はかばん職人が「ウエストバッグの作り方」を紹介します


工程

  • 裁断・漉き
  • 縫製-表地
  • ベルト・カン付け
  • 縫製-裏地
  • まとめ

用意する具材

  • 表裏の生地
  • 芯材
  • ナスカン15mm*4
  • Dカン15mm*2
  • 隠しマグネ
  • 型紙
  • 型紙がまだの人は、すぐ下のダウンロードを利用ください。注意事項は読んでおいてくださいね。

    無料PDF型紙ダウンロード/Free PDF download

    裁断・漉き

    実際You Tubeの動画に合わせて解説をしたいと思います。
    型紙を今回フリーでダウンロードを用意しておりますので、まだの人は是非ダウンロードしてください。


    ①裁断をする

    型紙通りに裁断をしても革が伸びたりすが、なるべく型紙通りに裁断をします。
    一番大事なのは「カマ」印の位置です。少しのズレが積み重なって大きな歪みになったりします。

    ココがポイント

    実際私も作って確認をしていますが、場所によって1mmの誤差で厳しくなることもあります。例えばファスナーの額5番なら14mmで図面設計していますが、プリントアウトすると13mmだったりします。12mmになると厳しくなるので、確認をしてください。


    ②漉きをする

    漉きは、場所によって漉く厚みや幅が変わって来ます。
    これは、作業をしやすいように、また完成した時の見栄えを良くするために行います。


    縫製-表地を作る

    かぶせの作り方

    カブセは芯をサンドさせる時もあれば芯をくり抜く時もあります。また最初から芯を使わない場合もあります。
    色々な作り方があるので、こうでなきゃいけないと言う訳ではありません。
    その時その時で違うので、色々な作り方をチャレンジしてみましょう。
    ①今回のカブセは上下とも芯をくり抜きます。ラフなバッグに仕上げる為です。
    芯に切り取り線を付けておきます。

    ②芯を貼って芯ヘリ返しをします。


    ③ヘリ返しをしたら芯を取り除きます。


    ④カブセの裏には隠しマグネットを入れます。(ここでは、端折っていますが、少し下の前ポケットの方にキチンと解説しています)


    ⑤ミシンを掛けてから芯を取り除きます


    ⑥カブセ表・裏をイセを入れながら貼り合わせます。

    ココがポイント

    かぶせの折り曲げる所に真っ直ぐ貼ると革が伸びたりシワが出たりするので、そうならないように折り曲げながら貼ることを「イセ」を入れると言います。


    ⑦ヘリ返しをします。銀面はゴムのりが付かないので少し削ると付きます。


    ⑧ミシンをかける。マグネットが邪魔をして縫いづらいですが、引っ張られて、ミシン目のピッチが詰まらないよう気をつけましょう。


    胴前ポケットの作り方

    ①ポケット口元芯を貼ります。


    ②ヘリ返しをします。


    ③マグネットを付けます


    ④当て芯を貼ります


    ⑤革とマグネットに隙間がでないようキメます。


    ⑥裏地も芯を貼ってヘリ返しをします。


    ⑦マグネットの回りをミシン掛けます。

    ココがポイント

    マグネットの回りをミシン掛けないバッグは経年変化した時にマグネット同士が引っ張り合いして革に隙間が出てマグネットがズレます。磁力の強いマグネットだととくに落ちます。ここの工程は飛ばさいようにしましょう。修理大変ですよ。


    ⑧糸の処理をします。


    ⑨表と裏地を貼り合わせます


    ⑩ミシンを掛けます。


    ⑪ポケットの内側を作ります。下をヘリ返しします。


    ⑫裏地に貼ります。


    ⑬ミシンを掛けます


    ⑭ポケットの内側と外側を貼り合わせます。


    ⑮ハギ上の下側をヘリ返しします


    ⑯ポケットに貼ります。


    ⑰ミシンを掛けます


    ⑱胴芯を貼ります


    ⑲両端を少し残しヘリ返しをします


    底の作り方

    ①芯へり返しをします。


    ②前後胴に貼ります


    ③ミシンを掛けます。


    ④背胴にカブセを付けてミシンを掛けます


    横マチの作り方

    ①横マチに芯を貼ります


    ②胴に縫い付けます。

    ココがポイント

    もしも、調整がやりにくいとか、なかなかできない場合貼ってからミシンを掛けてみましょう。


    ③脇処理の割をします。


    ④口元のヘリ返しをします。


    ベルトとカン付けの作り方

    ベルトの作り方

    ①芯に補強を入れます。


    ②革に貼ります


    ③ヘリ返しをします


    ④片方にナスカンを挟み固定ます。次に反対側からもう一つのナスカンを半分位まで持ってきます。


    ⑤革を半分に折ります


    ⑥ミシンを掛けます。


    カン付けの作り方

    ①カン付け芯にも補強を入れて革に貼ります。


    ②ヘリ返しをして、寸法にカットします。


    ③ミシンを掛けます。

    ④Dカンを挟みます。


    縫製-裏地の作り方

    ①裏地胴にポケットを付けます。

    裏地のポケットの作り方はコチラ
    裏地ポケットの作り方【ハンドメイド】

    ②前後胴の口元を両端を少し残しヘリ返しをします


    ③脇(胴横)縫い底縫いをします


    ④脇と底を割ります


    ⑤両端のヘリ返しをします


    ⑥マチ縫いをします。


    まとめ

    ①カン付けを付けます


    ④裏地を落とし込み固定をします。



    ⑤ミシンを掛けます


    ベルトを付けて完成です。

    それではYou Tubeの動画も上げているので、よかったら見てください。

    "Free Pattern" 【No.34】Make a waist bag with shrink leather and oil leather "DIY"/ウエストバッグを作る「レザークラフト」


    You Tubeで撮影した型紙PDFやバッグをベイスにて販売しています

    【You Tube撮影】と頭に付いているものが撮影で作った商品です。
    また通常販売の物もあります。
    それは価格が違うので、お間違いのないよう確認してご購入お願いします。
    また、有料の型紙データダウンロードサービスも随時追加予定です。















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    カバン職人が作るバックの作り方やパーツの作り方・道具の使い方など紹介します。または販売もしています。 1つ1つの工程を大切に、1人1人の出会いに感謝し、一歩一歩進んで行ける事に日々幸せを感じております。

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