バックの作り方

【No.35】「ハンドメイド」シュリンクレザーでミニボストンバッグの作り方「レザーバッグ」

裏縫いをするバッグはシュリンク系のシボがある革に合います。

裏縫いとは、裏を縫ってひっくり返す事を言います。

ひっくり返すとき表面を加工していたり、芯材を間違えるとシワになりやすいので

元々シワがあると気がとても楽です。

私が作るバッグは、縫製工場で経験して来た事ですが、工場によって作り方に違いがあり

各職人によっても作る工程が違ったり、拘る所も違います。

なので「この職人さんってこんな作り方するんだ。と、へーへー」程度に思っていただけたらと思います。


今回はかばん職人が「シュリンクレザーでミニボストンバッグの作り方」を紹介します


工程

  • 裁断・漉き
  • 縫製-持ち手の作り方
  • 縫製-胴の作り方
  • 縫製-マチの作り方
  • 縫製-裏地の作り方
  • まとめ

用意する具材

  • 表裏の生地
  • 芯材
  • ネジ角カン21mm*4
  • Dカン10mm*2
  • ジッパー5番
  • 底鋲*5
  • 型紙
  • 型紙がまだの人は、すぐ下のダウンロードを利用ください。注意事項は読んでおいてくださいね。

    有料版PDF型紙ダウンロード/Paid PDF download

    実際You Tubeの動画に合わせて解説をしたいと思います。

    裁断・漉き

    型紙のダウンロードされた方は型通りに裁断をします。
    自分で型を作っている人はこのボストンバッグはこんな感で作ってるんやと思いなが見ていただけると嬉しいです。


    ①裁断をする

    型紙通りに裁断をしても革が伸びたりすが、なるべく型紙通りに裁断をします。
    一番大事なのは「カマ」印の位置です。少しのズレが積み重なって大きな歪みになったりします。

    ココがポイント

    実際私も作って確認をしていますが、場所によって1mmの誤差で厳しくなることもあります。例えばファスナーの額5番なら14mmで図面設計していますが、プリントアウトすると13mmだったりします。12mmになると厳しくなるので、確認をしてください。


    ②漉きをする

    漉きは、場所によって漉く厚みや幅が変わって来ます。
    これは、作業をしやすいように、また完成した時の見栄えを良くするために行います。


    縫製-持ち手の作り方

    丸手ハンドルの作り方

    1.持ち手は重力の負荷が掛かる所なので革が伸びやすいです。
    芯を貼るか補強を貼るかしましょう。場合によっては両方貼ったりもします。


    2.ヘリ返しをします。

    芯を貼らない場合はキワ漉きを入れるとヘリ返ししやすいです。


    3.中央に手芯を貼って、角カンを挟みます


    4.手先のステッチを入れます。


    5.手中央の芯を挟みます


    6.隙間を作らないようにキメます。


    7.ミシンを掛けます


    カン付け(モモ)の作り方

    1.カン付け芯に盛り芯を貼ります


    2.芯と革を貼ります


    3.盛り芯と革に隙間がないようにキメます。


    4.ヘリ返して、半分に折ります。ここで、ネジカンが通る位の隙間は残しておきま


    縫製-胴の作り方

    1.左右ハギを合わせて縫い割りをします


    2.切り取り線を入れた芯を貼ってヘリ返しをします。


    3.ヘリ返しをしたら、芯をくり抜きます


    4.胴に貼ります。

    ココがポイント

    カマに注意しましょう。適当にはると胴の大きさが変わります。

    5.ミシンを掛けます。


    6.胴にカンツケを付けます。

    メモ

    持ち手の位置型を作っておくと、便利です。複数作る場合は位置型は作っておきましょう。


    7.ミシンを掛けます。胴の裏にはアテ芯を貼りましょう。


    縫製-マチの作り方

    天マチの作り方

    1.左右を合わせて、中央を縫います。


    2.割ります


    3.天マチ芯を貼ります


    4.ヘリ返しをします。


    5.ファスナーに貼ります


    横マチの作り方

    1.革に横マチ芯を貼ります


    2.ヘリ返しをします


    底マチの作り方

    横マチ同様芯を貼ってヘリ返しをします


    各マチを繋ぎ合わす

    1.底マチと横マチを繋ぎミシンを掛けます


    2.天マチと横マチを繋ぎます


    3.ミシンをを掛けます。


    胴とマチを繋ぐ

    1.貼らずにミシンを直で掛ける時と、胴とマチを貼ってから掛ける時があります。
    今回は貼ります


    2.ミシンを掛ける時に引っ張られて外れる時があるので、貼ってミシンを掛けるならしっかり貼ります。


    3.ミシンを掛けます。


    縫製-裏地の作り方

    ネーム台を作る

    1.今回は少し高級感を出すために革のネーム台を付けます。
    荒断ちした革と芯を貼り合わせます


    2.本裁をします。(ご自身のネームサイズを確認してください)


    3.ニスを塗ります(下塗り)


    4.バフをかけます。


    5.ニスを塗ります(上塗り)状態によっては2度塗りをすると、仕上がりがきれいになります


    裏の芯がチラチラ見える時があるので裏も塗る。


    6.ネーム・ポケットを胴に付けます。



    7.左右天マチを縫い割りをして、ファスナーの天の所をヘリ返しします

    ココがポイント

    ここ要注意して欲しいのが、ファスナーの幅の寸法の確認です。表の幅と必ず合わします。コピー機の機種や、コピー用紙の伸縮などで若干寸法に誤差がある場合があります。1mmの誤差が命取りな場合は要注意しましょう。


    8.前後を縫い割りします


    ファスナーの横の所をヘリ返しします


    9.底マチを左右ヘリ返しします。


    10.天マチと底マチを繋げます


    11.ミシンを掛けます


    12.胴とマチを繋げます


    まとめ

    1.表地に裏地を落とし込みます

    ココがポイント

    最後は表も裏も寸法がズレると落ちます。ファスナーに貼る寸法は確認して置く事

    影になって見辛い所がありますが、ここは視力と経験です。


    2.口元を最後に掛けます

    3.ハンドル・引き手を付けて完了です。



    完成です。

    それではYou Tubeの動画も上げているので、よかったら見てください。

    【No.33】Make shrink leather and oil leather handbags / 革のハンドバッグを作る「メイキング動画」


    You Tubeで撮影した型紙PDFやバッグをベイスにて販売しています

    【You Tube撮影】と頭に付いているものが撮影で作った商品です。
    また通常販売の物もあります。
    それは価格が違うので、お間違いのないよう確認してご購入お願いします。
    また、有料の型紙データダウンロードサービスも随時追加予定です。















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